計算問題

今後、日本では高齢者がどんどん増えて3人に1人が高齢者の時代を迎えるといわれています。

将来への不安を抱えている人は85%に達しているといわれ、将来が不安な人に向けた「無料相談会」が各地で実施されています。

無料相談会でよくあるテーマは、「お金」「相続」「遺言」「投資」ですが、この中で管理人が興味あるのは「お金」と「投資」です。

相続と遺言はまだまだ先です。

 

少し前にネットで、お金のプロによる無料相談会を見つけたので、「ファイナンシャルプランナー(以下FP)の無料相談会」を申込み、昨日受けてきました。

数人のFPが在籍しているNPO法人のFP無料相談会

無料相談会を実施していたのは、東京と神奈川で活動している30人くらいのFPが在籍しているNPO法人でした。

そこのNPO法人では、定期的に「セミナー」と「無料相談」を開催しているそうです。

また、法人としてFP資格の講座も開催しているとのことで、結構幅広く活動しているみたいです。

 

調べてみると、こういったFPの団体は、首都圏には結構あるようです。

企業の無料相談だと金融商品の販売目的で行われますが、NPO法人は「営利を目的としないこと」が条件なので、金融商品の販売活動をメインにしてないようです。

 

ちなみにFPの資格「CFP」と「AFP」を認定しているFP協会もNPO法人です。

1人の相談者に対して2人のファイナンシャルプランナーが応対

無料相談会の会場は、貸会議室みたいな場所で行われました。

相談者は管理人1人で、対応してもらったFPは「年配のおじさん(60歳~70歳くらい?)」と「若手の男性(以下若手FP)」の2人でした。

 

最初に「相談に際しての個人情報の扱いについて」説明があり、その後にFPの簡単な自己紹介がありました。

年配のおじさん(以下おじさんFP)の方はAFPと2級FP技能士を持っていて、若手FPは若いけど1級ファイナンシャルプランニング(FP)技能士の資格を持っているとのことでした。

無料相談は50分しかないとのことなので、自己紹介の後、早速相談に入りました。

 

管理人が相談したのは、投資についてです。

管理人は、以前は株式の比率が高かったのですが、数年前から株価を毎日見るのを面倒に感じ、最近はETFインデックス投信で積み立てしてる状態でした。

 

そのことを伝えると、若手の人がFPらしく、投資の目的とライフプランについて明確にすることが大事だと説明してくれました。

その後、NISA、積み立てNISA、iDeCoのことについて説明してくれ、使い分けのポイント等を説明してくれましたが、投資のスタンスは管理人と似ていて、共感しました。

 

相談時間の50分はあっという間に過ぎました。

無料相談を受けるのであれば、相談時間が短いので、質問を絞って優先順位の高い順に相談していくのがいいと思います。

FPというよりただの迷惑なおじさん

若手FPからの説明を受けていると、蚊帳の外に置かれてると感じたのか、突然おじさんFPが話に割り込んできました。

 

そして、「私はね~、株はリスクが高いから、君は貯金でいいと思うよ。」と聞いてもいない自分の価値観をおしつけてきます。

「私の人生で一番高い買い物は自宅だよ。」「株なんてリスクあるよ。」と何が言いたいのかわかりません。

 

その後、若手FPが話を戻してくれましたが、場に漂うおかしな雰囲気は修正できませんでした。

 

そして、最後はおじさんFPが若手FPに向かって「君もなかなかいいこと言ったと思うよ」で時間終了でした。

 

おじさんFPの時代は、デフレで投資をする必要がなかったので、資産運用はよく知らないで済んだのでしょう。

ハッキリ言っておじさんFPは迷惑でした。

投資経験のないFP、投資専門家は多い、あの有名評論家もそうかも

今回のおじさんFPのように、投資をしたことがないFPは意外と多く、雑誌やテレビ等の「投資専門家」にも投資をしていない人はいます。

過去に証券会社で運用をしていたFPでも、保有資産のほとんどが預貯金ということも多いです。

 

FP資格は人気の資格なので、せっかく取ったFP資格を役立てたいと思う人は多いのですが、転職でもしない限り役立てる機会は少なく、無料相談会が新人FPの相談練習の機会になっています。

FPとして活動するのであれば、投資くらいは自ら経験した方がいいと思います。今なら少額からでも投資は出来ますし、投資信託ならいくつかの資産に分配して投資しているので、一本購入するだけで分散投資と同じ効果です。

 

ほかの人の意見が聞けるのはいいのですが、質問していないことを聞かされるならもういいかな、という感じでした。

若手FPだけなら聞いてみたいですが、おじさんFPの話はもういいです。

「独立系FP」の独立系って何?系って何だ

FPについて、「独立系FP」と「企業系FP」といった分け方をすることがあります。

「独立系FP」というのは、企業に属さないで相談を受ける立場のFPをいうそうです。企業に属さないので金融商品を売りつけてこないFPという位置づけです。

「企業系FP」は、企業に属して相談を受けるFPのことで、保険会社や証券会社に勤務するFP等です。無料で相談を受けるかわりに企業の金融商品を売りつけられるそうです。

 

だったら「独立系FP」がいいのかと思うかもしれませんが、実際には独立系FPも金融商品を扱っています。

特に保険商品を扱っているFPがほとんどです。なので、相談は有料ですが、保険に加入してくれれば無料になる(保険の販売では手数料以外受け取れない)といったケースがほとんどです。

 

一見すると独立した立場に見える独立系FPですが、実際は金融商品を扱っているので、独立FPではなく、系がついて独立系FPという何とも珍妙なお立場です。

 

最近では、ネットをうまく使って集客している金融商品を売らないFPも出てきました。

こういう真の独立系FPだと相談料がかかりますが、金融商品を売りつけられないので結果として安くつきます

ふむふむ

 

 

 

管理人もFP資格を持ってますが、FPを名乗るのはネットだけです。

どんなFPに相談すればいいのか

では、どんなFPに相談すればいいのでしょうか。

 

一番相談してはいけないのが、相談する商品を扱っている企業系FPの無料相談会です。

保険会社が無料相談会を行う理由は、無料相談会をエサにして、保険の新規加入、保険の乗り換えしてもらうためですが、そんなところに保険相談をしてもカモにされるだけです。

証券会社や銀行の無料相談も、自分たちの扱っている商品が売れれば手数料が入ってくるので、手数料の高い商品をすすめられておわりです。

 

その点、独立系FPは、完全に独立してないとはいえ、そこそこ自由があります。また、金融商品の知識もあります。

独立系FPに相談すれば有料ですが、結果的には企業系FPに相談するよりは安く済むはずです。

 

また、今回のように、NPO法人のFP団体で相談してみるのもいいかもしれません。

今回は変なFPもいましたが、あれは例外でほとんどの場合はまともです。

 

独立系FPに相談しても、金融商品の加入は自分で決めるのが結果的には一番いいと思います。

FPのアドバイスを参考にしつつ、自己責任で金融商品を選ぶのです。

また、FPにはそれぞれ得意分野があるので、その分野に長じたFPに相談することが大切です。