「野毛山公園」は、1926年に公園として一般公開された横浜市内で最も歴史ある公園の一つです。
野毛山公園は、横浜公園、掃部山公園に次ぐ歴史ある公園といわれてます。
野毛山公園は、「動物公園」「展望台」「散策地区」から構成され、それぞれ見所も多く、小さなお子さん連れでも楽しめる公園です。
特に動物園は、横浜市内にある3つの動物園の中で、唯一無料で入園できる動物園となっています。
野毛山公園へのアクセス
住所 | 神奈川県横浜市西区老松町63−10 |
交通アクセス | JR「桜木町駅」または、京急線「日ノ出町駅」から徒歩 |
駐車場 | なし・近くに有料駐車場有 |
動物園の営業時間(動物園のみ営業時間あり) | 5月~8月・9:00~18:00 9月~4月・9:00~17:00 |
野毛山公園は、「散策地区」「動物園」「展望地区」に分かれています。
日ノ出町や桜木町駅から近い方から、散策地区、動物園、展望地区の順になっています。
野毛山公園 散策地区
野毛山公園の散策地区では、時期によってサクラや紅葉が見れます。
散策地区には、横浜と関係する歴史的な碑もあるので、紅葉を見ながら散策するのもおすすめです。
公園は、なだらかな丘陵地にあります。道路を挟んが反対側には中央図書館があります。
野毛山公園からは道路や繁華街が近いですが、公園内は静かです。歩いてみましたが、日中は人も少なく、犬を散歩する人としかすれ違いませんでした。
中村汀女の句碑があります。
中村汀女は、横浜に住んでいたことがあり、野毛山で句を詠んだそうです。
「蕗(ふき)のたう おもひおもひの 夕汽笛」中村汀女作
公園内にある日本庭園は、秋に訪れると紅葉がきれいです。
今回訪れたのが5月だったので紅葉は見れませんでしたが、あじさいがあと少しといった感じでした。
「ラジオ塔」です。ラジオの契約者が百万人を超えた記念に日本放送協会が建てた塔です。案内がなければ絶対気づかないと思います。
「佐久間象山の碑」がありました。
佐久間象山は、信州松代藩の武士でしたが、坂本龍馬、吉田松陰、勝海舟らに影響を与えた人物として知られています。
なぜ野毛山公園に佐久間象山の碑がと思いましたが、横浜を開講の候補地として唱えたのが象山で、横浜開港の父と呼ばれているからです。
野毛山動物園
野毛山公園を上ったところに「野毛山動物園」の入口があります。横浜市内で唯一つの無料で楽しめる動物園です。
横浜には、野毛山動物園の他に「横浜ズーラシア」「金沢動物園」といった動物園もあります。
特徴として、一番大きい動物園の横浜ズーラシアは広く見応え十分で、金沢動物園は草食動物がメインですが珍しい動物もいます。
野毛山動物園の入口です。お母さんと子供がほとんどでした。母子が多いのは気軽に行ける野毛山動物園ならではかなと思います。
動物園の入り口前には、小さいながらも無料の駐輪場があります。動物園が坂の上にあるのでバイクや電動自転車でいつもいっぱいです。ダイチャリの自転車置き場が写真の階段の反対側にあります。
無料ですが、トラやライオンといった人気の動物もいます。
ライオンはいつ行っても寝てるので、なかなか満足のいく写真が撮れません。
大人気のレッサーパンダもいます。レッサーパンダは、木の上で寝てることが多いです。
個人的にはパンダより好きです。
近くのホンドタヌキも寝てました。
ニホンツキノワグマは、隣にいたメスグマに向かって吠えてました。隣にいるメスグマに片思い中とのことです。
キリンも比較的近くで見れます。
爬虫類のコーナーでは、世界最長の長さを誇る「アメニシキヘビ」や、珍しいワニやカメ、ヘビもいました。
中でも興味を持ったのが「コンドル」です。
コンドルは、腐肉食のため、動物の死体に頭を突っ込んで肉を食べます。そのためコンドルの頭と首には羽がありません。
コンドルは自然界の死骸を処理する役割を担っている貴重な存在なのです。
カンガルーより少し小さいのが「ワラビー」も見れます。
そのほか野毛山動物園には、約100種類の動物がいます。
ここの動物園は1時間ほどでまわれるのでときどき来ますが、気軽に立ち寄れるのでおすすめです。
野毛山公園 展望地区
野毛山公園の展望地区の展望台からは、横浜の街を一望できます。展望台近くにはバスケットコートや広場もあります。
「野毛山公園 展望地区 案内図」です。
中央にある旧野毛山配水池は立入りできません。
公園の地区をつなぐ陸橋です。天気が良ければ、展望地区へは、動物園前の歩道橋からも行けます。
ここから富士山が見えることもあります。
橋の上からこんな感じで見えます。
展望地区の中心に設置されている「ヘンリー・スペンサー・パーマー」の像です。
パーマーは、横浜で日本初の近代的な水道を完成させた人です。パーマーは横浜だけでなく、大阪や函館の水道工事にも貢献しています。
来日中に日本の桜を見て気に入ったエリザ・シドモアと、シドモアの提案を支持した高峰譲吉によって桜の育成と苗の寄贈が実現し、植樹式が行われたそうです。
その返礼としてこの地にハナミズキが植樹されたそうです。
「日米国際親善・友好の象徴 桜とハナミズキ」の横には、横浜の市花であるバラも植えてありました。
「展望台」はエレベーターが設置されてます。トイレもあります。ちなみに野毛山公園には散策地区にもトイレがあります。
展望台には、横浜のまちづくりの歴史についての解説があります。横浜は近代になって発展したので、町の変遷も図であわせて表示されてます。
解説を読みながらだと勉強になります。
横浜の中心地だった関内駅の辺りに作られたという吉田新田の歴史の解説です。
関内から大通公園がある一帯は、明治の埋め立てによってできました。
展望台から見たみなとみらい方面です。景観はそこまで良くはありません。
展望台からは、横浜ベイブリッジも見えました。この光景も時代が変われば、ビルが建って違った景色になるかもしれません。
上大岡方面を見ると、横浜の市街地の大きさがよく分かります。市街地がずっと続いています。
ちなみに展望台は、夜景スポットとしても知られてます。
展望台の隣には、バスケットコートと広場があります。バスケットコートは利用表に名前を書いて利用できます。
前回のオリンピック記念碑です。
野毛山公園のまとめ
・野毛山公園は、横浜公園、掃部山公園に次ぐ歴史ある公園。
・公園内は、散策地区、展望地区、動物園に分けられる。
・散策地区では、サクラや紅葉が咲く。
・展望地区からは、横浜の市街地が一望できる。
・野毛山動物園は、入園料が無料である。
・近くに有料の駐車場がある。
・動物園入口前に小さい無料の駐輪場がある。
・天気が良ければ公園内から富士山が見えることもある。