鎌倉にある「報国寺」は「竹の庭」で超有名なミシュラン三ツ星の寺院

報国寺と言えば、1,000本を超える孟宗竹が生えている「竹の庭」が有名ではないでしょうか。

鎌倉の旅行誌や情報サイトでも必ずといっていいほど紹介されているので、ご存知の人は多いはずです。

 

先日、鎌倉に帰ったときに報国寺に行ってきました。

鎌倉の寺院は、事前に歴史を知らないと楽しめないことも多いのですが、報国寺の竹の庭は歴史を知らなくても十分楽しめると思います。

実際、日本の歴史なんて興味なさそうな外国の観光客も他の寺院よりたくさん見かけます。

報国寺に駐車場・駐輪場はある?、報国寺へのアクセス

報国寺へバスで行く場合は、JR横須賀線「鎌倉駅」東口から5番線でバスに乗り、「浄明寺」バス停で下車します。

浄明寺バス停から鎌倉へ少し戻ると「報国寺入口」の表示があるので、そこを左折して1分ほど歩くと報国寺入口に着きます。

県道金沢鎌倉線の「報国寺入口」から見た報国寺方面です。橋を渡ったら真っすぐ進めば寺院があります。

 

横浜よりも鎌倉の方が、紅葉の見頃は遅いようです。今年の鎌倉の紅葉は、12月初旬あたりが見頃みたいです。

 

報国寺には、無料の駐車場と駐輪場が入口近くにあります。ただ、駐車場は台数が少ない(3台か4台?)のですぐに満車になり、寺院の周りは人が多くてごちゃごちゃしてるのでおすすめしません。

バイクや自転車で訪れる人は少ないので、駐輪場は空いてることが多いです。

鎌倉は道が狭いのでバイクで周るのがおすすめです。自転車もいいのですが鎌倉は坂が多いので大変です。

竹の寺「報国寺」について

報国寺は、山号を功臣山といい、建武元年(1334)に開山を天岸慧広(てんがんえこう)、開基を足利家時(足利尊氏の祖父)として創建された、臨済宗・建長寺派の禅宗寺院です。

本尊は釈迦如来坐像(市指定文化財)で、仏師宅間法眼作と伝えられています。ほかに開山仏乗禅師像(市指定文化財)1347年作や、迦葉尊者像などを御堂に安置し、さらに、開山の著書「東帰集」(国指定重要文化財)や、開山使用の木印(国指定重要文化財)は、鎌倉国宝館に保管されています。

境内の奥には、1000本を超えると言われている孟宗竹が生えており、別名竹の寺として人気の観光名所になっています。

 

日曜日の午前中には、座禅会が開かれているようです。

 

「足利、上杉両氏の菩提寺として栄えました。

開山は五山文学を代表する天岸慧広(仏乗禅師)です。仏乗禅師は、中国より招聘された円覚寺の開山・無学祖元に師事し、のちに中国へ渡って修行した高僧です。開山自筆と伝えられる「東帰集」や、自ら使用した「天岸」、「慧広」の木印は国の重要文化財で、鎌倉国宝館に保管されています。

孟宗竹の竹林が有名で、竹の寺とも言われています。

鎌倉市」

 

「報国建忠禅寺」の石碑と山門です。

報国寺の境内

報国寺はこの周辺では最も人気の寺院で、常に多くの観光客で賑わっています。

山門をくぐって境内に入ると、苔の生えた庭園が右手にあります。この日は天気が良かったので、以前訪れた時と違う印象を受けます。

 

境内ではいろいろな花を見れるので、花に興味がある人はより楽しめるはずです。

 

通路沿いには地蔵や仏像が安置されてます。

 

山門から階段を上がらずに真っすぐに歩いていくと、供養塔がいくつもありました。

北条軍・新田軍戦没者供養塔は、新田義貞が鎌倉攻めをした時に戦没した人の供養塔といわれています。

 

報国寺の鐘楼です。

裏の竹の庭がお目当ての人が多いのか、境内をスルーする人が多いのが少し残念です。

 

報国寺の本堂です。本堂は公開されてませんが、本尊の釈迦如来坐像が置かれています。

 

迦葉堂(かしょうどう)では、毎週日曜日に座禅会が開かれます。初心者も参加できるそうなので、興味がある人は参加してみてはいかがでしょう。

迦葉堂には、仏乗禅師像と迦葉尊者像が安置されています。

竹林で有名なミシュラン三ツ星の「竹の庭」へ

本堂と迦葉堂を拝観した後は、奥にある「竹の庭」に行きました。

境内の拝観は無料ですが、竹の庭は拝観料が300円かかります。抹茶付きの場合は600円を窓口で支払います。

報国寺の竹の庭は、ミシュラン・グリーンガイドで三ツ星を獲得しています。鎌倉では報国寺と東慶寺の二寺院だけです。おかげで鎌倉でも外国人観光客が特に多い寺院です。

 

鎌倉を歩いていると、和服を着ている人を見かけますが、報国寺でも和服を着ている人を見かけました。

 

中に入ると、無数にある孟宗竹に圧倒されます。竹が生えてる寺院は多いですが、これだけの数となると鎌倉ではここだけです。

 

竹が天高く伸びてます。奥に見えるのが抹茶が飲める休憩所です。

 

休憩所は、すごい人がいました。

 

竹林が有名なので上ばかり見てしまいがちですが、苔も雰囲気が出ていい感じでした。

 

日本人観光客の中には苔に興味を持つ人がいますが、外国人観光客は苔に見向きもしないようです。

報国寺の枯山水

竹の庭を一通り回ると、本堂裏に庭がありました。

枯山水の庭園です。

 

中国や朝鮮を原産といわれる「山茱萸の木」です。読み方は、「さんしゅうのき」です。

 

境内の裏手には、やぐらがありましたが、途中に「立入禁止」の札があって先に進めませんでした。

報国寺には、足利家時や足利義久のお墓があります。

鎌倉公方足利持氏の嫡男であった義久は、17歳で報国寺にて切腹して果てたそうです。

室町将軍家と鎌倉公方は以前より仲が悪く、対立していました。持氏も室町幕府将軍の足利義教と対立しましたが、攻められて敗れてしまいます。敗れた持氏は頭を丸めて出家し、助命を願いましたが、義教は持氏を許さず自害させました。

「竹の庭」で有名な報国寺のまとめ

・住所 鎌倉市浄明寺2丁目7−4

・アクセス JR横須賀線「鎌倉駅」から5番線でバスに乗り「浄明寺」バス停で下車

・拝観時間 9:00~16:00

・拝観料 竹の庭200円 竹の庭+抹茶700円(今は300円と抹茶600円)

・創建 1334年

・開山 天岸慧広

・開基 足利家時(足利尊氏祖父)