「朝比奈切通~鶴岡八幡宮」のハイキングコースを体験

ハイキングの本を読んでいたら、「朝比奈切通~鶴岡八幡宮」というハイキングコースが紹介されていました。

日頃から運動不足を感じていたので、ちょうどいい機会と思い、紹介されていたハイキングコースを実際に歩いてみました。

実際に歩いてみると、朝比奈切通し以外は舗装された道を通るので、ハイキング初心者向きだと思いました。

 

追記

2019年9月に起きた台風の影響で、2019年11月30日現在、通行止めとなっています。

鎌倉・朝夷奈ハイキングコース

しばらく通行止めでしたが、2022年に解除されて現在は通行できます。

ハイキングコースのルート詳細

紹介されていたハイキングコースは、横浜市の金沢区から「朝比奈切通」を抜けて鎌倉市に入り、県道金沢鎌倉線に出てからは、寺社に寄りつつ、ひたすら県道沿いを歩いて鶴岡八幡宮を目指します。

途中で寄るのは、「十二所神社」「浄妙寺」「報国寺」「杉本寺」「源頼朝の墓」です。

 

スタートの「朝比奈」バス停へは、京浜急行線の金沢八景駅から「鎌倉駅行き」や「上郷ネオポリス行き」のバスに乗車します。または、JR横須賀線の鎌倉駅から「金沢八景」行きのバスに乗車して、「朝比奈」バス停で下車します。

朝比奈バス停で下車したら、朝比奈切通しは近くなので、切通しを抜けて鎌倉を目指します。

朝比奈切通しを抜けると鎌倉市の「十二所」という町に出ます。あとは県道金沢鎌倉線沿いに進んで行けば、やがて鶴岡八幡宮に着きます。

 

一般道が長く、ハイキングコースと呼べるのは、朝比奈切通しくらいかもしれません。

朝比奈から鎌倉までは、徒歩だと片道2時間以上かかるかもしれません。

管理人は写真を撮りながら寺院を回ったので、4時間近くかかりました。

大道中学校~朝比奈切通し

管理人は、ハイキングの前に「鼻欠地蔵」を見たかったので、鎌倉駅からバスで「大道中学校前」まで行きました。

鎌倉駅から朝比奈までのバスの運賃は240円でした。

 

大道中学校前で下車したら「鼻欠地蔵」は目の前です。

鼻欠地蔵は、崖に彫り込まれた高さ4mになる摩崖仏(まがいぶつ)です。

 

この地は、交通の要衝だったことから、多くの人が鼻欠地蔵に立ち寄って旅の無事を祈願したとの言い伝えがあります。

現在は、風化しすぎてしまい、ただの岩壁にしか見えませんでした。

 

鼻欠地蔵を見学した後は、朝比奈方面に歩いて朝比奈切通の入口を目指します。

 

朝比奈バス停を通り過ぎ、少し進むと「←200m 朝比奈(朝夷奈)切通」の標識があります。

朝比奈切通しは「朝夷奈切通」とも書き、案内板などでは「朝夷奈切通」と表示されていることも多いです。

 

朝比奈切通し入口は、住宅街を200mほど抜けた場所にあります。

入口の周辺には自動車整備工場や板金会社があります。

 

朝比奈切通しの上の建造物は横浜横須賀道路という高速道路です。

鎌倉時代に作られた鎌倉へと続く七つの切通しは鎌倉七口と呼ばれ、朝比奈切通しは鎌倉七口の一つです。

鎌倉七口の中で最も当時の様子を残しているのが朝比奈切通しと言われています。

 

歩いてる途中でリスとネコを見かけました。途中の道には枝道みたいのが何か所かありました。

 

切通を6,7分ほど進んだ先で熊野神社との分かれ道に達しますが、今回は熊野神社によらずに鎌倉を目指します。

 

朝比奈側より鎌倉側の方が足場は悪いです。鎌倉側は晴れていても足元がぬかるんでいます。

 

出口付近にある「三郎の滝」です。

 

切通しを抜けたら、突き当りの道を右へと進んでいきます。

 

しばらく進むと住宅地に出ますので、そのまま道なりに歩けば県道金沢鎌倉線に出ます。

十二所~浄妙寺~報国寺入口

県道金沢鎌倉線に出たあたりに「鎌倉ものがたり」の看板が出ています。

十二所(じゅうにそ)は、鎌倉ものがたりの中で、鎌倉の秘境として紹介されてました。

確かに十二所は、鎌倉駅から遠く、人通りも比較的少ないエリアです。

置いてあった看板によれば、昔は「十に郷ヶ谷」といわれていたそうです。

 

看板があった場所から十二所神社が見えます。

村に十二件しか家がなかったため、十二所と呼ばれるようになったという話もあります。

村の鎮守「十二所神社」

十二所神社は、近くにある光触寺にあった熊野十二所権現が移されたのが始まりだそうです。

十二所神社で参拝した後は、県道に戻って鎌倉方面に歩きます。

 

しばらく歩くと「明石橋」という分かれ道に出ますが、左へ行くと逗子方面なので右の鎌倉方面へ進みます。

 

途中の県道沿いに一条恵観山荘があります。一条恵観山荘は、後陽成天皇の第九皇子であった一条恵観の別邸で、戦後に鎌倉に移築されたそうです。

 

明石橋からさらに徒歩で12、3分ほど歩いたら「浄妙寺」に着きました。

浄妙寺案内

 

浄妙寺は、足利義兼によって創建された鎌倉五山第五位の臨済宗の寺院です。

 

鎌倉を歩いていると、いたる所で石碑を見かけます。石碑めぐりをすれば鎌倉の歴史に触れることができます。

浄妙寺バス停から数十メートル進むと「報国寺入口」があります。

報国寺~杉本寺まで

報国寺は、ミシュランで3つ星の評価を得ているので、途中の道は外国人観光客だらけでした。

浄妙寺より観光客の数が多かったです。

報国寺の前では、外国人ガイドが観光客を連れてお寺の解説をしていました。

報国寺は、孟宗竹の竹で有名で、別名竹の寺とも呼ばれています。

 

報国寺には、無料の駐輪場があります。

 

報国寺から300mほど鎌倉方面に歩くと杉本寺があります。

杉本寺は、鎌倉最古の寺と言われる天台宗の寺院です。

 

杉本寺の苔階段

杉本寺の苔階段です。階段は通行できないので、横に通行用の階段があります。

杉本寺~源頼朝墓~鶴岡八幡宮

杉本寺の次は、源頼朝の墓を目指します。

 

杉本寺から10分ほど歩くと「岐れ路」という分岐点に着きます。岐れ路を右へ行くと、鎌倉宮や荏柄天神社があります。

岐れ路を越えたら、次の曲がり角をすぐ右折します。

源頼朝の墓と白旗神社

右折した後、まっすぐ進んでいった突き当りに「源頼朝の墓」があります。

写真階段手前には「白旗神社」があります。祭神は源頼朝です。

 

頼朝の墓を見ましたが、日本で最初の武家政権を築いた英雄にしては地味だと感じました。

 

頼朝の墓前の階段を昇らず、横の道を道なりに進んでいくと法華堂があり、近くには大江広元や島津忠久のお墓もあります。

 

鶴岡八幡宮へは、東鳥居からが近いのですが、写真を撮るために今回は正面に回ります。

ここまでくれば鶴岡八幡宮はすぐそこです。宝戒寺の前を右折します。

宝戒寺の前の道を進んでいけば、鶴岡八幡宮です。

まとめ

ハイキングしながら歴史散策が出来るのは一石二鳥ですが、朝比奈切通しだけがハイキングコースっぽいだけで、あとは普通に歩いているだけという感覚でした。

日頃の運動不足で次の日は筋肉痛になりました。

 

バス代 240円(鎌倉駅から朝比奈まで)

浄妙寺 100円

報国寺 200円(現在300円)、抹茶600円

杉本寺 200円

 

他 ジュース代・食事代・お茶代

おかし