帰省したので横須賀市にある天神島の臨海自然教育園に行ってきました。
ブログの更新をサボってましたが、ここ最近は時間さえあれば本を読んでました。
安禄山、破戒、義経、平家物語、大唐帝国、雍正帝、織田信長、鎌倉史跡散歩、コンテンツマーケティング、世界史等、手当たり次第に読んでました。
雇用関係助成金マニュアル、リバースモーゲージといったつまらなそうな本まで手を出してました。
これらの本のなかでは、安禄山と大唐帝国は難しい言葉もなく読みやすいので、ありきたりな歴史小説なんかよりもよっぽど面白くておすすめです。
特に大唐帝国が面白かったので、著者の宮崎市定先生の作品を探して、隋の煬帝、九品官人法の研究、アジア史概説の3冊も購入してしまいました。
学者が書く専門書は、たいていつまらないものと相場が決まってますが、この作者の作品は読みやすく、ユーモアも取り入れられていて面白いです。
ただ、いまだかつて見たこともないような画数の多い漢字がたびたび使われているのが少々ストレスでした。
せっかく帰省したのに本ばかり読んでてももったいないので、初日に鎌倉五山めぐりをして、2日目に前から気になっていた横須賀の天神島へ行きました。
天神島とは
天神島は、神奈川県の三浦半島にある横須賀市西部にある小さな島です。
この島は、天気が良ければ丹沢、富士山、伊豆半島の山々を一望できる景勝地でもあります。
島には自然が豊富に残っていて、スカシユリ、ハマボウといった海岸植物が育ち、周辺の海や海岸にはウミネコやハマオモオヨトウといった生物が生息しています。
特にハマオモト(ハマユウ)は、横須賀市と三浦市の市の花に指定されていて、この地帯はハマオモトが分布する北限地とされます。
1965年には天神島に隣接する笠島が神奈川県の天然記念物及び名勝に指定され、周辺は臨海自然教育園として保護の対象となっています。
横須賀市佐島の天神島及び笠島周辺は、三浦半島を代表する動植物が分布しており、また地質学上でも極めて重要なところです。
天神島は、周囲一キロメートル足らずの小島ですが、ハマオモトの群落及びハマボウが見られ、その分布は植物地理学上、日本の北限とされています。
また、この島に生育する海岸植物の総数は、146種類に及び、このように種類、数のまとまったところは珍しいそうです。
天神島から見える隣の笠島は、天神島と同じく凝灰岩からできている小島で、各種の海産動物の生息水域に囲まれています。
何でもないように見えましたが、この地域一帯は、動植物や地質学上、貴重なんだそうです。
また、岩場からの眺めも素晴らしかったです。
天神島は島ですが橋でつながっているので、車でも徒歩でも渡れます。
子供と一緒に親子で楽しめます
管理人が訪れた8月は、周辺の学校が夏休みなので小さな子供を連れた親子がたくさん来ていました。
天神島臨海自然教育園には、天神ビジターセンターという施設があり、建物内には展示室や学習室があります。
展示室では、天神島の動植物の写真や分布図等が展示されていて、昆虫の標本や、ウミネコ・ウミウの模型も見学できます。
写真左の建物が天神島ビジターセンターです。夏休みだったせいか朝10時には駐車場がいっぱいになってました。
夏休みは親子連れが多いので開園の9時に合わせていくといいかもしれません。
天神島周辺の海岸には、いろいろな種類の海岸動物が生息しています。管理人もヒトデとヤドカリは見れました。
周辺の海は比較的温暖のため、暖海の魚類が見れることもあるそうです。
この周辺では、約250種類の魚類、約200種類の軟体動物、約100種類の甲殻類、約40種類の棘皮動物が確認されているようです。
天神島の岩礁は、地殻変動によって岩が突き出るように傾いています。
あたりは、岩礁や転石地、砂泥底によって多種多様な環境が作られているそうです。
天神島から見た江の島方面です。この日は湿度が高かったので、遠くがぼんやりとしか見えません。
潮だまりでは、小さな魚やヒトデが見れました。段差の少ない場所であれば、子供でも岩場遊びが楽しめます。
自然教育園の中心には、ハマオモトが自生してます。
この日の気温は35度だったので、歩くだけで汗だくでした。
天神島へのアクセス
天神島臨海自然教育園の住所 | 神奈川県横須賀市佐島3-7-3 |
入園・入館 | 無料 |
開園時間 | 4月~9月は午前9時から午後5時まで 10月~3月は午前9時から午後4時30分まで |
休園・休館日 | 毎週月曜日(祝日の場合は翌日)及び年末年始(12月29日~1月3日) |