原付で横須賀市にある武山へ

武山の山頂までバイクで行ける……そんな情報を得たので横浜から横須賀の武山までバイクで行ってきました

 

横浜から武山までは、距離にして40kmくらいなので、片道1時間30分くらいです。

一番分かりやすい横須賀中央駅前を経由するルートで行きました。

武山の概要

武山というのは、三浦半島のやや南に位置する標高206mの山です。

展望台からは、東京湾や相模湾のほか富士山が見えるそうです。

武山は道が舗装されているため、自転車やバイクで山頂まで行けます。

ハイキングコースにもなっているので、リュックサックを背負ったハイカーも見かけます。

標高は200メートル、山頂付近に植えられたツツジは、4月中旬から5月上旬にかけて見事な花を咲かせます。 武山~砲台山・三浦富士にかけてハイキングコースが整備されています。 山頂に三浦半島霊場の一番札所、龍塚山持経寺武山不動院があります。 毎年、1月28日の「初不動」の日に本尊の不動明王が御開帳され、多くの人で賑わいます。 山頂一帯には約1,200本のツツジが植えられ、例年、5月3日~5日の間にかけて武山ツツジ祭りが開催されます。 展望台からは、東京湾、相模湾を一望でき、お天気がよければ富士山を見ることもできます。

横須賀情報観光サイト https://www.cocoyoko.net/spot/takeyama.html

横浜から横須賀の衣笠十字路まで

今回は横浜から横須賀中央までは国道16号線で125㏄で行きました。

今まで武山はあまり行ったことがないのですが、このルートは分かりやすいと思います。何より早いし渋滞もありませんでした。

 

行く途中で立ち寄った山下公園です。

雲は多少出てますが天気は良好です。

 

横浜は、午前10時頃に出発しました。

予定したルートは、横須賀中央まで国道16号線で行き、横須賀中央駅前を通って衣笠十字路も衣笠インターもひたすら突っ切るというものです。そして、武山団地入口を横に入って坂を登って行けば武山に着きます。

出発して50分ほどで横須賀市の追浜に入るのですが、追浜あたりから急にシャッターが下りている店が目立ってきます。

昔、追浜の16号沿いにあった丸新らーめんというラーメン屋さんを思い出して、今もあるかと思いながらバイクを走らせてたのですが、移転したのか見つかりませんでした。

 

途中にある吉倉公園という公園が横須賀港に隣接してるのを発見し、自衛隊の船が見れるかと思って立ち寄りましたが、何も見れませんでした。

公園は、住宅街によくある小さな公園といった感じでした。

公園内のいろいろな地点で船が見えないか試してみましたが、木があったり、線路が邪魔で何も見れませんでした。

少しだけ船の影が見えましたが、これならヴェルニー公園や安針台公園のほうがましです。

 

公園の隅には、芥川龍之介の文学碑が立ってました。こんな目立たない公園にこんなのがあるとは思いませんでした。

 

芥川龍之介の文学碑

「龍之介は、明治二十五年三月一日、東京市京橋区入船町(現、東京都中央区入船町)に父新原敬三、母ふくの長男として生まれ、辰年辰月辰日辰刻の生まれにちなみ龍之介と命名された。

家庭の事情で幼くして入籍した龍之介の養家は本所(現、東京都墨田区領国)にあった。このことは「遺された江戸」の面影をとどめる土地柄を通して、彼の個性的成長に見逃せぬ要因となっている。彼はこの地を深く愛惜していたにもかかわらず、”西洋”との出会いは彼を故郷から脱出させることになる。

彼自身の言葉によれば、「中流下層階級」からの脱出を「文学」に賭けたわけである。

「蜜柑」は、彼が横須賀の海軍機関学校教官時代、鎌倉の下宿への帰路、横須賀線内でたまたま出会った出来事を題材にとしている。横須賀駅を出た記者の中で、ニ・三等車の区別もわからぬ娘が、自分を見送るため待ちかまえていた弟たちに、窓から蜜柑を投げ与えその労に報いた姿をみて、最初にいだいた不快感から一転明るい感動を覚えたことを作品化したものである。

彼は機関学校時代の一時期、横須賀市内汐入五八〇・尾鷲梅吉方(現、横須賀市汐入町三丁目一番地)に下宿していたが、塚本文との結婚で再び鎌倉に移った。機関学校での生活は、時間的拘束や生徒の気風になじめず、彼のいわゆる「不愉快な二重生活」であったようだが、そのためか週末はほとんど田端の自宅で過ごしていた時期もあった。だがそうした感情とは別に、彼は授業に対してはたいへん熱意があり、内容もおもしろく有益なものであったと当時の教え子が述懐している。

和二年七月二十四日、龍之介は自ら杯を仰いで一命を絶った。享年三十五歳であった。」

 

蜜柑の文学碑

 

吉倉公園を後に今度は横須賀中央駅を目指します。

横須賀中央駅周辺は三浦半島最大の商店街です。横浜よりも外国人が多く、商店街ではドルが使えるという珍しい街です。

 

横須賀中央駅前の坂を上がると上町の商店街ですが、このあたりの商店街もシャッター街と化してます。

 

その後、衣笠十字路に着いてのですが、衣笠周辺はそこそこ車の通りがありました。

衣笠の不動産が売れないという話を聞いたことがあったので予想外でした。

武山団地入口から武山山頂まで

衣笠十字路をそのまま進んでしばらく行くと、「武山団地入口」というT字路が見えてきます。

武山へは武山団地入口を越えてすぐ左の道を進みます。武山市民プラザの前の道を進んで行きます。

 

住宅街を進んでいくと、鋭角に左に曲がる道があります。ここから武山の山頂まで1,300mです。

途中で自転車で走ってる集団を抜きました。道は舗装されてますが、急な上り坂も多いので自転車だと大変です。途中には登山者用に杖が置いてありました。

バイクで来てる人は数人見ましたが、歩いている人は1人だけしか見ませんでした。

途中に「関東の冨士見百景」の看板があったので、停車して休憩しました。

天気が悪いせいか富士山は見えませんでした。本当に見えるんやろか。

道の途中にあった庚申塔です。不動明王と三猿が珍しいです。

武山の山頂まで行くと武山不動院の看板が出てます。

寄り道をしたので横浜から1時間40分ほどかかりました。

武山展望台

武山不動院の入口を入ってそのまま進むと展望台があります。

上が展望台になっていて、下は休憩所になっています。

ハイキングコースにもなっているので、ここでランチができます。

展望台に着いた瞬間、急に雨が降ってきたので屋根がありがたかったです。

 

展望台の前に設置されてあった看板です。

 

展望台横にあった「躑躅園之碑」です。武山ツツジ祭というのが行われるくらい有名だそうです。

 

三浦半島東方面の眺めです。

 

南方面の眺めです。

先に伸びている陸地は雨崎とか剱崎あたりでしょうか。

 

天気が悪かったので写真で見ると微妙ですが、肉眼で見た展望台からの眺めはなかなか良かったです。

大楠山より気軽に行けるのがよいですね。

武山不動院

突然の雨からの避難で休憩していたら、10分ほどで雨が止んでくれました。再び降りそうだったので、武山不動院だけ参拝して下山することにしました。

「武山初不動」案内板です。

武山不動は、横須賀風物百選にも選ばれていますが、三浦半島二十八不動尊霊場の一番霊場でもあります。

武山不動尊は、大日如来の変身姿で、災害を除き財宝を得る功徳があるそうです。

 

入って右にある鐘楼です。

 

不動明王が安置されてある本堂がこちらです。

賽銭を入れるときに中の不動明王像が見えました。

 

「武山稲荷大明神」

 

「筆塚」は、寺子屋の師匠を供養するためや、使い古した筆を供養するために建てられる供養塚です。

 

この後、また雨が降らないうちに急いで横浜に帰りました。

 

住所 神奈川県横須賀市武1-3040
営業時間 7:00~17:00

 

 

武山の感想

・横浜からなら、朝早く出れば半日で往復できます。

・武山山頂まで路が舗装されているので、自転車やバイクで山頂まで行けます。

・上る途中には富士山が見えるポイントがあります。

・山頂には寺院があります。