ママチャリで三浦半島を一周してきました。
少し前にママチャリで観音崎まで行きましたが、思っていた以上にしんどかったので、三浦半島一周は当分先になるかなと思ってました。
ところが実際やってみると、思っていたよりきつくはないし、遅くてもペダルをこげば確実に前に進むので急ぐ必要もないのかなと。
何より自転車に慣れてきたようで、2週間前だときつかった坂も、今は何とも思わなくなりました。
朝8時に出発して18時頃に戻ってきたので、ほとんど一日がかりでしたが、貴重な体験ができました。
三浦市に自転車で来たことがなかったので、走ってる時は少し不安でしたが、何とか帰ってこれました。
ママチャリで行く三浦半島一周の道
三浦半島一周をするにあたり、ただ自転車をこぐだけだと味気ないので、観光名所に少しだけでも立ち寄っていくことにしました。
最初は、城ヶ島大橋は渡るつもりはありませんでしたが、橋を目の前にして少しだけ城ヶ島にも寄ることにしました。
こんな感じの行き当たりばったりなので、計画は立てたものの、実際にはその通りにはいってません。
富士山がうっすらと見えたという理由で旗立山に上ったりしてますし、予定では城ヶ島から北上して三浦海岸を目指すつもりでしたが、スマホを眺めていて急きょ剱崎に寄ってもいます。
小網代の森とくりはま花の国にも興味があったのですが、さすがに時間が無いので今回はスルーしました。
今回は下のルートで行きました。寄り道も多く、道を間違えたりもしたので、何だかんだで80キロ以上の距離になってしまいました。
鎌倉→逗子→長者が崎→秋谷→三崎港(城ヶ島へ)→剱崎→三浦海岸→浦賀→観音崎→ヴェルニー公園→六浦→逗子、といったルートをたどって行きました。
少しルートを変えたり、寄る場所を変えたりすれば、何回でも楽しめそうです。
とりあえず城ヶ島方面を目指して出発
持参した物
・スマホ
・モバイルバッテリー
・現金
・デジカメ
・本(現在、真田太平記を読んでます)
・ペットボトルのお茶
・これらを入れるかばん
鎌倉を朝の8時に過ぎに出発しました。
とりあえず、小坪トンネルを越えて逗子駅に出ました。
10年以上ぶりに自転車に乗った3週間前は、少しの坂でもきついと感じましたが、慣れてくると何とも感じなくなっていて驚きました。
2週間前は逗子駅まで40分以上かかってましたが、自転車に慣れてきたのか8時30分には到着できました。
この日の天気予報は曇りでしたが、降水確率はゼロでした。
田越橋を曲がって川と並行して進むと、渚橋が見えてきます。
この渚橋は、逗子の海と江の島を一望でき、天気が良ければ富士山も見えるので、下の砂浜は夕陽を見るために人が集まります。
富士山と江の島が見えるとは幸先良さそうです。
鐙摺城址(旗立山)
134号線を進んで行ってもつまらないので、急きょ海側を走ることにしました。
旗立山といっても数十段の階段を登るだけなので、大した時間は取られません。
ここには、三浦党の大多和義久の鐙摺城があったといわれてます。
案内板によれば、馬の鐙を摺ったことから源頼朝が名付けたそうです。
ボロくなった細い階段と雑草が生えた細い道を上っていくと、平らになっている山頂に出ます。
山頂には「伊東祐親入道供養塚」があります。
源義朝が平清盛に敗れ、義朝の三男・頼朝が伊豆に流された際の土地の豪族の一人が伊東祐親でした。
伊東祐親が留守中に、祐親の娘と頼朝の間に子供が産まれるのですが、帰宅後にそれを知った祐親は激怒して生まれた子を殺してしまいます。
一旦、頼朝は北条家に逃げますが、後に源氏が平氏を圧倒すると、祐親は捕らえられ、この地で処刑されたそうです。
天気が良ければ富士山と江の島が見えます。葉山マリーナも一望できます。
以前訪れたときは視界が開けてましたが、この時は雑草がぼうぼうでした。
森戸海岸と森戸大明神
旗立山を出て南に進むと、数分で森戸海岸に着きます。
この辺りでは、大型犬を散歩する人をよく見かけます。
葉山や逗子でのんびりと休日を過ごすのもいいです。
森戸海岸の隣の森戸神社は源頼朝が創建した神社です。
森戸神社は、恋愛、開運、安産、子授などの御利益がある葉山総鎮守の神社です。
奥の海岸から見える夕陽が美しいことでも有名なので、夕方になるとたくさん人が集まってきます。
真名瀬海岸からは、鳥居と葉山灯台、富士山に江の島のショットが見れます。ここはバイクや車で何百と来てますが、何回来てもいい眺めです。
この辺りは道が平たんなので、ストレスなくママチャリを走らせられます。
葉山美術館の辺りから、緩やかなアップダウンが続きますが、変速ギアがあるのでたいしたことありません。
葉山御用邸前から再び国道134号線を走ります。
ここから城ヶ島までは18キロです。
ここに来るまでに何台もの自転車を見ましたが、いずれもクロスバイクやロードバイクで、あっという間に抜かれました。
反対にママチャリはほとんど見ません。
海を見ながら自転車を走らせる
緩やかな坂といっても、長く続くと次第に疲れてきます。
変速ギアを低速にすれば、坂を上るのは楽になりますが、あまり進まずストレスです。
そういえば、朝食を食べてないのでお腹が空いてきました。
まだ10時前なので、この時間に開いている飲食店は付近になく、道路沿いなのでコンビニエンスストアがポツポツある程度です。仕方ないので飲食店があったら途中で寄ろうと思いながらペダルをこぎます。
そして、長者ヶ崎に到着です。
まだ富士山が見えてました。この時点で9時15分くらいです。
長者ヶ崎もツーリング途中で立ち寄る人が多い場所です。この時期は、平日であれば駐車場が無料で利用できます。
長者ヶ崎の近くの歩道からの眺めが良かったです。ここからの眺めは車やバイクだと気づかないと思います。高台からだと海もきれいに見えます。
長者ヶ崎から2キロくらい進んだところに「秋谷の立石」があります。
秋谷の立石は、昔から景勝地として知られ、初代歌川広重も「相州三浦秋屋の里」として立石を描いています。
駐車場が無料なので満車になりやすいですが、ここで自転車を組み立ててサイクリングに出発する人もいます。
天気が良いと、立石、梵天の鼻、富士山の三点セットが見れます。この日も見えることはできましたが、曇ってるので富士山がはっきり見えてません。
立石公園を出て、再び城ヶ島を目指します。
秋谷を過ぎてから城ヶ島までは道路が少し山側になるので、しばし海とはお別れです。
秋谷から城ヶ島まで
横須賀の長坂から当分の間は平たんの道が続きます。
横須賀の相模湾側は、電車が通ってないので不便ですが、不動産は安く買えます。
佐島入口に着いた時は、9時30分頃でした。
お腹が空いたので飲食店を探しましたが、やはり開いてる店がなく、仕方ないので1.3キロ離れたマクドナルドに向かうことにしました。
林交差点から衣笠方面に進んで行くと、武のマクドナルドに到着します。自転車なら10分くらいで着きます。
ソーセージエッグマフィンセットを注文して店内で食べました。店内にはおじさんが一人いただけでガラガラでした。
店内で少し休憩した後、林交差点には10時過ぎに戻り、再び城ヶ島を目指して三崎街道を南下します。
自衛隊の武山駐屯地を通り過ぎ、地元野菜を直売している「すかなごっそ」の前を進みます。
左右は畑が広がっていて長閑です。
三崎口駅の手前から坂になりますが、長いので変速ギアでも疲れます。
10時20分頃に京浜急行線の三崎口駅に到着しました。自分で思っていたよりも早い到着です。
三崎口に来たのは正月以来です。駅前には観光客が意外と多く、みなさんバスを待っていました。
三崎口駅前を通り、引き続き坂を上って行きます。
坂は緩やかですが長いので結構きついです。この辺りから変速ギアに頼るより、立ちこぎをした方が楽ということに気づきました。
「城ヶ島入口」の交差点に到着しました。
引橋からは下りと平たんな道なので楽でした。おかげで距離の割に思ってたより早く着きました。
城ヶ島大橋の料金所が撤去工事を行ってました。
以前は城ヶ島大橋を渡るのに通行料がかかってましたが、帰って調べたら4月から無料になったみたいです。
午前10時50分に城ヶ島大橋に到着しました。
ここまで自転車で来れたおかげで、今後は城ヶ島を近くに感じることができそうです。
城ヶ島を少しだけ散策
つい最近も城ヶ島がテレビに出てましたが、城ヶ島大橋の上から見る夕陽と富士山が絶景でした。
今回は無理ですが、近いうちに絶景の夕陽を見に来たいです。
この時の時間は午前11時過ぎですが、まだ富士山が見えてました。
橋の上からの眺めは、なかなか良かったです。
こちらは富士山と反対方向の眺めです。彼方に見えるのは房総半島ですね。
何より海の水がきれいでした。
せっかく城ヶ島大橋を渡ったので、少しだけ島内を見学していきます。
城ヶ島には、詩人として知られる北原白秋の記念館があります。見学は無料です。
建物の前の海岸にも記念碑が建ってました。白秋というと「城ヶ島の雨」が有名ですが、ここを訪れるまでこの詩を知りませんでした。
岩場はゴツゴツしていて段差があるので、歩くだけで疲れます。
ここでは、釣り目的の人とハイキング目的の人をたくさん見かけました。
「馬の背洞門」にも行きました。
馬の背洞門は、海の波による浸食で出来た海蝕洞穴です。三浦半島の海岸を歩くと海蝕洞を結構見れます。
馬の背洞門の穴から日の出を見るのが人気なんだそうです。
猫島とも呼ばれるだけあって城ヶ島には猫が多く、この辺の猫は人に慣れてます。
この子も近づいても逃げずに「みゃー、みゃー」鳴いてました。
この時に時計を見たら、11時25分でした。
その②につづく