2017年12月19日、「市川一家4人殺害」事件を起こした「関光彦」死刑囚の死刑が執行されました。
ちょうど「19歳」という関光彦が起こした事件の本を読んでいたところだったので、朝、このニュースを知ってかなり驚きました。
関光彦と一緒に群馬県安中市で3人を殺害した松井喜代司死刑囚も死刑執行されたようです。
法務省は19日、千葉県市川市で一家4人を殺害したなどとして、強盗殺人などの罪に問われた関光彦死刑囚(44)=犯行当時(19)=と、群馬県安中市で親子3人を殺害した松井喜代司死刑囚(69)の死刑を執行したと発表した。関係者によると、関死刑囚は再審請求中だった。犯行当時未成年の死刑執行は永山則夫元死刑囚=平成9年執行、当時(48)=以来となる。
産経新聞2017/12/19
事件当時未成年だった死刑囚の死刑執行
事件当時、未成年だった死刑囚で死刑が執行されたのは、永山事件の犯人以来のようです。
永山事件の「永山則夫」については、大学が法学部だったので事件について講義で取り上げられましたから知っていました。
事件当時、未成年の場合は、「少年法」で守られるため、一般的に通常の刑事事件と別の扱いがされます。
未成年が事件を起こすたびに問題となってるのが「少年法」についてです。
少年法が非難されるたびに持ち出される事件が、足立区で起きた「女子高生コンクリート詰め殺人事件」です。
女子高生コンクリート詰め殺人事件の犯人は、出所後も事件を起こして逮捕されており、今も反省していないと非難されています。
それどころか当時の事件を自慢げに周囲に話しているというから、救いようがありません。
女子高生コンクリート詰め殺人事件では、残虐な事件の割に判決がたいしたことなかったことから、関光彦自身も少年院に数年入れられる程度で済むと思っていたようです。
本の中では、「あ~あ、これで俺も少年院デビューか」などとつぶやくシーンもあります。でも実際は死刑判決がささやかれ、判決が近づくにつれて態度まで変わってきます。
未成年が少年法を隠れ蓑にした事件を起こしている以上、欠陥のある法律といわれてもしょうがないのかもしれません。
関光彦は悪魔のような男だった
関光彦は、普段から暴力、窃盗、強姦をしているような奴で、祖父の金を盗んで怒られたときは、逆に祖父の顔を殴りつけて眼球を破裂させています。
家族に対する暴力も日常茶飯事で、家族は日頃から関光彦に怯えていたようです。
関光彦はどこにいっても厄介者だったようですが、父親もかなりのクズだったようで、遊び惚けて億を超える借金を作ってしまい、家族に対しても日常的に暴力をふるっていたそうです。
関光彦は、父親の性格を強く受け継いでいたといわれています。
市川一家4人殺害事件の被害者の女子高生も関光彦から強姦された被害者の一人でした。
自転車で帰宅していたところ、関に目をつけられて後ろから襲われたのです。
関にとって強姦は日常のことですが、女子高生にとっては地獄の始まり、悪魔との出会いでした。
関光彦が犯した「市川一家4人殺害」事件とは
関光彦の起こした「市川一家4人殺害事件」の内容を簡単にいうと、普段から遊び歩いていた関光彦がフィリピンパブの女の子に手を出してしまい、そのことを怒ったやくざから金銭を要求されることから始まります。
そして、以前、強姦した女の子から奪った生徒手帳をもとに、女の子を呼び出して、その子の家族から金銭を奪うことを思いつきます。
女の子の家に着いてから、まずは女の子の祖母を脅して金を要求しましたが、祖母は毅然とした態度で要求を断ります。
この態度に激怒した光彦は、電気コードを使って女の子の祖母を殺害しました。
女の子の自宅でしばらく待っていると、今度は母親が帰ってきたので包丁を使って後ろから襲い殺害します。
その後、帰宅した女の子の父親を包丁で刺した後、金銭を要求し、父親の会社から通帳と印鑑を回収した後、父親も殺害します。
父親を殺害した後、うるさいという理由で幼稚園児であった女の子の妹に包丁を突き刺すと、女の子に対して妹にとどめを刺すよう命令しますが、女の子は震えで動けません。
結局、光彦が妹にとどめを刺して殺害し、合計4人が14時間の間に殺害されてしまいました。
妹が殺されたのを見て、それまで光彦に従順だった女の子もついに抵抗します。
抵抗された光彦は、女の子を殺そうとしますが、突如として入ってきた警察に逮捕されます。
光彦の指示で父親の会社を訪れた際の女の子の様子がおかしかったので、社員の人が通報したそうです。
このように関光彦という男は、鬼畜のような男でした。
19歳 一家四人惨殺犯の告白
関光彦が起こした事件の詳細については、本に詳しく書いてあり、著者が関光彦との面会したやりとりなんかも書いてあるので、興味がある人は読んでみてください。
1992年、千葉県市川市でひと晩に一家四人が惨殺される事件が発生。現行犯で逮捕されたのは、19歳の少年だった。殺人を「鰻を捌くより簡単」と嘯くこの男は、どのようにして凶行へと走ったのか?暴力と憎悪に塗り込められた少年の生い立ち、事件までの行動と死刑確定までの道のりを、面会と書簡を通じて丹念に辿る著者。そこで見えた荒涼たる少年の心の闇とは…。人間存在の極北に迫った、衝撃の事件ノンフィクション。
この事件の本を何度も読み返しました
なんとも言えない憎しみが沸いて来て、言葉にならなく、死刑執行の報道が出る度にあいつ?違う…
あいつはまだ生かされて、食事をしている事が腹立たしかった
今日執行されて、私は、万歳した
やっと死んでくれた‼やっと…
でも、この腹の底から悔しさが込み上げて来る
早く執行して欲しかった‼
4人の家族を還して‼
同じ目に合わせて逝かせてやりたかった