管理人は、中学生の時に三国志を読んで以来、常に本を持ち歩いて移動時間や空き時間に本を読んでます。
マンガも読みますが、マンガだとすぐに読み終わってしまうので、小説を好んで持ち歩いてます。
好きなジャンルは、歴史、文学、法律、経済、推理、ノンフィクションと何でも読みます。
なかでも歴史とノンフィクションを好んで読むので、その中から管理人が実際に読んだおすすめの本を紹介します。
今回は、ノンフィクションの中でも「殺人事件」を題材にした、特にすごいと思った作品を5つ紹介します。
1位 津山三十人殺し
津山三十人殺しは、別名「津山事件」とも呼ばれる事件で、昭和13年に岡山県の津山で一夜にして起こった大量殺人事件です。
この事件は、八つ墓村のモデルとなった事件としても知られており、YouTubeでも津山事件の現場を撮影したものを見ることができます。
事件が起きたのは昭和13年5月21日なのですが、事件のせいで現場の村のお墓には5月21日に死亡したお墓がたくさんあるそうです。
本には、犯人の都井睦夫の写真と現場の簡単な地図も掲載されてます。
簡単な地図がないと分かりにくいほど被害者が多かったからともいえます。
その狂気、やむことなし!
横溝正史『八つ墓村』、松本清張『闇に駆ける猟銃』
名だたる作家たちが、幾度となくこの事件の真相に迫ろうとした。
日本犯罪史上に残る「大量殺人事件」を追った、事件ノンフィクションの金字塔。その男は三十人を嬲り殺した、しかも一夜のうちに――。
昭和十三年春、岡山県内のある村を鮮血に染めた「津山事件」。
漆黒の晩、日本刀一振と匕首二口、そして猟銃をぶら下げ襲撃を遂行し、
その後、自らも果てた男の抱える闇とは何だったのか?
丹念な取材と豊富な捜査資料をもとに再現される、戦慄の惨劇。
日本犯罪史に暗い影を落とす“大量殺人の記録”に迫る。不朽のノンフィクション。
解説・永瀬隼介
2位 上申書殺人事件
この事件は、書籍化も映画化もされました。
「事実は小説より奇なり」を地で行くような事件が「上申書殺人事件」です。
社会で一般人に紛れて生活している凶悪犯の犯行が、ある死刑囚の告白によって白日の下にさらされます。
この死刑囚が告発しなければ、凶悪事件の黒幕はそのまま一般人として人生を過ごすはずでした。
死刑囚の記憶の断片をつなぎ合わせて黒幕を追い詰めようとする、推理小説のような実際に起こった事件です。
不謹慎を承知で言わせてもらうと、下手な推理小説を読むより、百倍おもしろいです。
人を殺し、その死を巧みに金に換える“先生”と呼ばれる男がいる──雑誌記者が聞いた驚愕の証言。だが、告発者は元ヤクザで、しかも拘置所に収監中の殺人犯だった。信じていいのか? 記者は逡巡しながらも、現場を徹底的に歩き、関係者を訪ね、そして確信する。告発は本物だ! やがて、元ヤクザと記者の追及は警察を動かし、真の“凶悪”を追い詰めてゆく。白熱の犯罪ドキュメント。
3位 北九州連続監禁殺人事件
松永太という男によって、幼い子供から老夫婦までの一家が奴隷にされて殺し合いをさせられ、全滅させられるという事件が起こりました。
この事件は、あまりの残虐性から報道規制が敷かれました。そのためこの事件について知らない人は多いと思います。
逃亡した女の子が間一髪、祖父母の家に逃げこまなかったら、このまま闇に葬られた可能性が高い事件です。
なぜなら、殺害した証拠が何一つ残っておらず、犯人の天才的な死体処理によりきれいさっぱり死体が処理されているからです。
この本を読み始めてからというもの、他のことが手につかなくなり、一気に読んでしまいました。
まさに鬼畜の所業!
監禁虐待による恐怖支配で、家族同士に殺し合いをさせた殺人鬼。七人もの人間が次々に殺されながら、一人の少女が警察に保護されるまで、その事件は闇の中に沈んでいた──。
明るい人柄と巧みな弁舌で他人の家庭に入り込み、一家全員を監禁虐待によって奴隷同然にし、さらには恐怖感から家族同士を殺し合わせる。まさに鬼畜の所業を為した天才殺人鬼・松永太。
人を喰らい続けた男の半生と戦慄すべき凶行の全貌を徹底取材。渾身の犯罪ノンフィクション。
その男は「天才殺人鬼」であった。
マンションの一室に男性とその娘を監禁し、多額の金を巻き上げると同時に、通電や食事・睡眠・排泄制限などの虐待を加えた。やがて家畜のごとく、男性を衰弱死させた。
その後、今度は七人家族を同じ部屋に監禁し、やはり通電やさまざまな制限を加え、奴隷のごとく扱った。
七人家族とは、その男の内縁の妻、妻の父親、母親、妹夫婦、甥、姪だった。
そして──。
男は、家族同士の殺し合いを命じた。(「まえがき」)
4位 尼崎連続変死事件
在日朝鮮人の角田美代子によって滅茶苦茶にされた被害者は10人を軽く超えるといわれており、確認されただけでも11人の死者が出ています。
美代子の周りには行方不明者も多数いるといわれています。
事件があまりに複雑で、登場人物が多いので、人物相関図を何度も見ながら読み進めました。
監禁していたうちの一人が警察に駆け込んだことから角田美代子は逮捕されましたが、留置所で自殺したため真相は不明のまま闇に葬られてしまいました。
犯人は逮捕後、たびたび警察に自殺方法を聞いてというのに、日本一不祥事が多い兵庫県警だけあって見逃してしまいましたね。
二十年以上にわたり八人の死者が出た。その中心にいたのは一人の女――。類例ない非道かつ複雑な事件の全貌を白日の下にさらす巨編!
まさに未曾有の怪事件。発覚当時63歳の女を中心に、結婚や養子縁組によって複数の家庭に張り巡らされた、虐待し搾取する者とされる者が交錯する人間関係。その中で確認された死者11人。この複雑きわまる尼崎事件の全容を執念の取材で描いた、事件ノンフィクションの金字塔。文庫化にあたり70ページ大幅増補。
5位 桶川ストーカー殺人事件
桶川ストーカー殺人事件は、作者が殺人犯を見つけて捕まえたというすごい事件です。
では、警察は何をしていたのかというと、警察がしたのは事件の隠蔽と被害者への冒涜だけでした。
この本により、警察が事件を隠蔽し、被害者家族への嫌がらせを行っていたということが暴露されてしまいました。
警察の怠慢により罪のない女子大生が殺害され、警察から15名の処分者を出す結果となりました。
この事件で国民の埼玉県警に対する不信が最高潮に達したといわれています。
ひとりの週刊誌記者が、殺人犯を捜し当て、警察の腐敗を暴いた……。埼玉県の桶川駅前で白昼起こった女子大生・猪野詩織さん殺害事件。彼女の悲痛な「遺言」は、迷宮入りが囁かれる中、警察とマスコミにより歪められるかに見えた。だがその遺言を信じ、執念の取材を続けた記者が辿り着いた意外な事件の深層、警察の闇とは。「記者の教科書」と絶賛された、事件ノンフィクションの金字塔!
おわりに
これらの作品を読むと、警察が隠ぺい体質ということがよく分かります。
1999年以降の神奈川県警の不祥事続発に対し、神奈川県内の弁護士らが中心となり、警察の不正・不当な行為を監視しこれを是正することを目的として、2000年7月21日に市民団体「警察見張番」が設立された。
Wikipedia
警察見張番が設立されるとは、なんとも情けない話です。
最近は、警察による不祥事をニュースでみることが多いので、市民としては不安です。
今回紹介した作品は、どれも読んで損はありません。