「三国志 Three Kingdoms」というドラマが面白くて三回も観てしまいました。
三国志は、中国で魏・呉・蜀に分裂して争った時代をいいます。本来は一人しかいないはずの皇帝が三国それぞれに立った時代です。
漢が滅びてからが三国鼎立時代になるので、本来ならここから三国志時代が始まるのですが、ドラマでも小説でも黄巾の乱からスタートすることが多いです。
小説なんかだと、分裂前の後漢の時代に起こった黄巾の乱(184年頃)あたりから始まっていることが多いのですが、このドラマでは黄巾の乱が平定されて、董卓が政権を掌握して横暴を極めてるところから始まります。
三国志 Three Kingdoms
初めて三国志を読む人にとって最も面倒なのは、登場人物の多さではないでしょうか。
また、日本の歴史と比べて、字(あざな)とか地名が独特で文化も違ったりするので、難しいと感じる人がいるようです。
三国志を舞台にした小説は、黄巾の乱から始まって諸葛孔明の死までを取り上げるというのが多いので、そうなると約50年間を取り上げることになります。
50年の歴史なので、三国志の小説のほとんどは長編小説になっています。
50年間を取り上げるとなると相当な長さの作品になってしまうので、ドラマや映画で三国志全体を扱ったものは意外と少ないです。
今までにも三国志を舞台にしたドラマはありましたが、三国志の一部分だけ(赤壁の戦い、長坂の戦いなど)を抜き出すだけというのが関の山でした。
ところがこのドラマは小説と同じように董卓の政権掌握から孔明の死までカバーしています。個人的には蜀の滅亡まで描いてほしかったです。
三国志を難しいと感じる人は、小説じゃなくてドラマから入るのがおすすめです。
ドラマでも登場人物は多いですが、動画の方が文字だけの小説よりとっつきやすいです。
「三国志 Three Kingdoms」では、曹操の董卓暗殺の場面から始まって、司馬仲達が曹爽を処刑して魏を牛耳るところまで描かれた作品となってますので、三国志を一通り理解できるようになっています。
ただし、ドラマ自体も長く、全部で95話にもなるほどの量です。
最初は曹操を主軸に物語が進んでいきますが、劉備、諸葛亮の活躍するシーンもしっかり描かれています。
三国志に初めて触れる人もそうでない人も、ドラマ「三国志 Three Kingdoms」は楽しめると思います。
現在は、DVDを購入するか動画配信サービスを使えば観ることができます。
「三国志」のおすすめ本
「三国志 Three Kingdoms」を読んで興味を持ったら、小説でも作品に触れてみるとより楽しめます。
以下の小説はいずれも管理人が読んでおすすめできると思った本です。
吉川英治三国志は、日本で最も読まれている三国志の小説だそうです。管理人が歴史小説にハマるきっかけになった小説がこの吉川英治の三国志です。
中学生の頃に初めて読んで以来、その後も何度も読み返しています。
世間一般の劉備のイメージは、この小説でついたのではないかと思われます。
三国志演義をもとにした作品です。
お気に入り度☆☆☆☆☆(5/5)
曹操の祖父の時代から話が始まり、お馴染みの曹操や孫堅は、2巻の終わり辺りになってようやく登場します。
董卓に匹敵するほどの大悪人といわれる梁冀も登場するので、他の三国志の小説を読んで飽きてきた人も楽しめると思います。
反対に初めて三国志を題材にした小説を読む人は、難しいと感じるかもしれません。また、難しい言い回しや用語も出てきます。
この作品の劉備は、吉川英治三国志の義理堅い人ではなく、結構不義理な人物として描かれています。
正史をもとにした三国志小説ですが、個人的には一番面白い三国志作品です。
お気に入り度☆☆☆☆(4/5)
この作品は、予備知識がなくても読み進めていけます。
文体も難しいものではなく、中学生でも抵抗なく読めると思います。
お気に入り度☆☆☆(3/5)
今までの劉備のイメージとは全く異なるキャラとなっています。
ただの善人の劉備とは一味違います。
お気に入り度☆☆☆(3/5)
小説が苦手な人はマンガから入るのがおすすめです。
管理人は、漫画版の三国志も全巻もってますが、寝る前やまったりしたい時に読んでます。
小説は、作家さんの作り話も多いので、作家さんが違うと三国志に対する内容も違います。
歴史群像シリーズの三国志もおすすめですが、今は古本でしか見かけなくなりました。
歴史シミュレーションをプレイしてから歴史好きになった人も多いので、ゲームから入るのもいいかもしれません。